【物語】
戦国時代前期。天文6(1537)年、冬のある夜。
武蔵国入東郡の小国・笠野にて、国境の館が何者かの襲撃をうける。
襲われたのは、河塚という4年前にこの地にやってきた新参の家臣の館だった。
誰が何のために──
ただ一人生き残り、寺に引き取られた嫡男の洋梯丸は、親の仇を討つため、
紫乃と名を変え、別人として生きのびることを決意する。
折しも関東では、旧支配勢力(古河公方、山内上杉氏、扇谷上杉氏)と新興勢力・北条氏との熾烈な争いが続いていた。
土着の武士たちは、生き残りをかけ、その時々で従属・離反をくりかえしており、笠野の領主・秋津家も例外ではなかった。
(※この物語はフィクションです)
■第一話「夜討ち」(38P) 
(2001/12 初稿・2010/3 改訂)
■第二話「悉有仏性」(86P) 
(2002/7 初稿・2010/11 改訂)
■第三話「宝物殿へようこそ」(48P) 
(2004/1 初稿・2011/12 改訂)
■第四話「鬼の子(前編)」(52P) 
(2004/9 初稿・2012/9 改訂)
■第四話「鬼の子(後編)」(58P) 
(2005/3 初稿・2012/11改訂)
■第五話「兄妹」(52P) 
(2006/3 初稿・2019/3改訂)
■第六話「悪源太」(64P) 
(2007/5 初稿・2019/12改訂)
■第七話「三毬打 (さぎちょう)」(46P) 
(2008/3 初稿・2020/1改訂)
■第八話「内嵐 (ないらん)」(36P) 
(2020/12 公開)
■第九話「黄金の橋」
■第十話「笠野」
・・・以下続