冬至−ゆず湯の日は祈りの日

ゆず"

冬至といえば、現代では”ゆず湯”ですね。
ゆず湯に入ると、血行がよくなり、肌がすべすべになり、風邪もひきにくくなるそうな。
それに、なんといってもあの良い香り。。。

いいことずくめのゆず湯ですが、中世のお風呂は蒸気浴なので、残念ながら行われません。

冬至とゆず湯の関係は、よくわかっていないようですが、いずれにしろ湯につかる銭湯が一般的となった江戸時代からの風習ではないでしょうか。


ところで、冬至とは一年で最も日照時間の短い頃のこと。
太陽の光が衰え、また甦る区切りの日。

現在では、天文学的にすっかり解明されていますが、昔は「古い一年が死に、新しい一年が生まれる日」、すなわち暦の始まりでした。


室町時代頃より、村の人々が決まった日の夜に集まって(結衆して)、祈りを捧げる行事が起こってくるのですが、
その一つに「二十三夜講(にじゅうさんやこう)」があります。

二十三日の夜、寺や村の会所などに集まった人々が、飲食を共にしながら、出の遅い月を待つ。
そして、姿を現した月に祈りを捧げるという日本古来の信仰と仏教が融合した風習です。

この二十三夜の月を観るイベントを記念した板碑(中世の関東特有にみられる石碑)が関東各地に見られます。
中でも11月23日の日付が最も多いのだそうです。
※写真は東京国立博物館の展示より。
月待板碑" 板碑アップ"
旧暦11月23日は、新暦でちょうど冬至の頃にあたります。
暦の区切りとして、その一年の収穫を神に感謝し、翌年の豊作を祈るという、大切な夜なのですね。。。



◆参考◆
『日本歴史館』(小学館)
『中世びとの祈り2−板碑のある風景−』(川越市立博物館 企画展図録)



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